2018年2月16日金曜日

アアルトスプーン


徳島市にある自家焙煎珈琲豆の専門店、"アアルトコーヒー"(aalto coffee and the rooster)

その姉妹店である、"14g"(ワンフォージー)



今回様々なご縁が繋がり、14gオリジナルコーヒーメジャースプーン、「アアルトスプーン」が生まれました。






きっかけは、「コーヒーの絵本」(mille books刊)



アアルトコーヒーの焙煎人、庄野雄治さんの著書。
コーヒーの知識や自宅でのコーヒーのいれ方が、イラストレーターの平澤まりこさんのほのぼのとした絵とともに、わかりやすく紹介されいます。

そしてこの本の中では、ペーパードリップでいれるコーヒー一杯180mlあたりの豆の量の目安が「14g」として解説されています。


私もこの絵本、以前から愛読させていただいていたのですが、こちらもご縁があり、この本を発刊されたブックレーベルのmille books様から、「14gがぴったり量れるコーヒーメジャーを作ったら?」とのアイディアをいただいたことからです。


そこから、14gコーヒーメジャーの開発が始まりました。


早速、試作品を製作してアアルトコーヒー様へ送りました。

その後は、姉妹店のカフェ"14g"を担当されている庄野様の奥様とのやりとりを中心に、柄の長くしたり、アアルトブレンドでぴったり14g量れるように容量を調整したりの、14gオリジナル"アアルトスプーン"としての仕様を決めていきました。




製図をして、



試作1個目





懸念していたことですが、やはり柄の部分の比重が大きくなり、自立しません。
これでは置いたときの美しさが損なわれてしまいます。

使い易さととともに見た目も重要。




いろいろ考えた末、柄の両サイドを0.7mm程度づつ細くしました。
折れるリスクも増えますが、そこは使い手の方々に委ねるしかありません。




そして安定度を増すため、すくう部分の厚みを28mmへ変更。
通常10g版は25mmですので、かなり厚い材から木取りしなければならず、さらに柄が長いので、歩留まりも悪くなりますが、この意匠を成立させるにはすべて必要なことです。





ルーターでひたすら穴掘り



木地完成。
ブラックチェリーとブラックウォールナット。



オイルフィニッシュ






14gオリジナルコーヒーメジャースプーン「アアルトスプーン」が完成しました。





アアルトブレンドで、ぴったり「14g」



様々なご縁に感謝です。



「アアルトスプーン」、14g様の店舗でお買い上げいただけますが、現在初回納品分は完売してしまいました。
お手に取っていただいた皆様、ありがとうございます。
引き続き製作、納品をさせていただく予定ですので、よろしくお願い致します。





また通常の10gバージョンの商品名を「Wagtail」(ワグテイル)と名付けました。
鳥の「セキレイ」の意味です。


検索してみてください。何となく、似てませんか?

2018年1月23日火曜日

サンビルに行ってきました。

事後報告になりますが、1月21日(日)、岐阜市柳ヶ瀬商店街で行われたイベント、
サンデービルヂングマーケットに出店してきました。


椿井木工舎としては3回目のイベント出店。
これまで2回は知り合いから声がかかり出店させていただいたイベントなので、
自分で申し込んでの出店は今回が初めてとなります。


過去二回で、少ないながらも得た経験を踏まえて準備を行いました。



まずは什器と看板を改善。

前2回は、陳列棚に無垢板を使っていましたが、やはり同じ木なので製品と同系色になり、
製品が映えませんでした。また無垢板は重く持ち運びも大変でした。
今回、新たに合板で陳列棚を製作し、艶消し白塗装しました。

構成部分は無垢材を使用しています。
陳列什器はカバ、看板はウォールナット、端材とはいえ贅沢な什器です。




陳列するとこんな感じ。




やはり、白は木の色との対比で、商品が映えます。
あたりまえだから、皆そうしてるのでしょうが…




ジャムスプーンには、ラッピングも施してみました。
袋はOPPフィルムをシーラーで溶着、ラベルも手作りです。
ChezMomoさんの瓶も添えて。


そして迎えた本番当日。
岐阜市は木曽から下道で約3時間、結構遠いです…


イベントはとても盛況でたくさんの方々が椿井木工舎のブースにも立ち寄ってくださり、
お話させていただきました。


「インスタを見てきました」という方もいらっしゃって、とても励みになりました。

名古屋の懐かしい知り合いと偶然再会したりと、楽しいこともありました。

また他の出店者様ともたくさんお話でき、良い経験となりました。



お話いただいた全ての皆様、本当にありがとうございました!



イベントに出店するといつもドタバタで出店中の写真は上の1枚だけ…
毎回反省するのですがいつも改善しません。





今回の収穫、
準備、撤収の段取りが飛躍的に改善しました。

商店街で行われるイベントのため、すぐ近くに停められないこともあって、これまでの経験で必要でなかった荷物を省き、極力コンパクトに収まるようにしました。

什器もノックダウン(組み立て)式にしたため、移動のストレスもかなり軽減されました。

1時間くらいかかっていた準備も撤収も、30分くらいでできました。

ひとつひとつ、ゆっくりですが、いろんなことが着実にレベルアップしてると感じています。















さあ、オーダーいただいたジャムスプーン、これから納品です。


2018年1月18日木曜日

ジャムスプーン



ジャムスプーンをたくさん作っています。





始まりは昨年の11月、「冬のトビラ」という朝日村で行われたイベントに出店させていただいた際の、松本市のコンフィチュール専門店、Chez Momo(シェモモ)さんとの出会いです。

Chez Momo ホームページ↓
http://chezmomo.jp


Chez Momoさん、自分たちは以前から大好きなお店でして、松本へ出かけた時はいつも美味しいジャムやスコーンを購入させていただいておりました。
そんなモモさんと一緒に出店する!ということで、勝手ながらも、モモさんで使われているジャムの瓶にぴったり合う形状で、ジャムスプーンを製作していきました。


初めてお話したChez Momo店主の蒔田さんは、独特の雰囲気を醸し出しながら、ジャムに対する妥協の無いこだわりを心の奥に持つ、まさしく「ジャム職人」でした。
地元の方々からは親しみを込めて「ジャムおじさん」と呼ばれているようです。
私がモモさんの瓶に合わせたジャムスプーンを製作したことをお話すると、快くまずは試用していただけることになりました。

その後あらためてお店に伺い、いくつかの過程を経て、Chez Momoさんの店舗にて椿井木工舎のジャムスプーンをお取り扱いいただく運びとなりました。




スプーンの先端部分は、モモさんで使われている小さな丸い瓶に、ぴったり合う形状にしています。







まずは、サクラとナラで作ったものを納品させていただきました。

ジャム職人蒔田さんのこだわりの絶品ジャム、椿井木工舎のジャムスプーンですくって塗っていただけること、たいへん光栄です。







チェリー、ウォールナット、カエデ、カバ。

イベント用にいろんな樹種で作ってます。


2018年1月7日日曜日

あけましておめでとうございます



お正月三が日は、名古屋の妻の実家で過ごしました。






まずは激混み熱田神宮へ初詣。

熱田へ初詣に出かけたのは、10年ぶりぐらいです。


これまで御利益なんてあまり深く考えずに、なんとなくお参りしていた気がします。
開業し自身で商売を始めると、たくさんの人達が神様にお願いする気持ちがわかりました。


「商売繁盛」


しっかりとお願いしてきました。





樹齢1000年以上の熱田神宮の大楠。





名古屋ではもう、椿も咲いていました。




そして栄や名駅(名古屋駅)の初売りへ。

名古屋へ帰るたびに、名駅エリアの開発のスピードに驚かされます。
新しい大名古屋ビルヂング、でかいです。


人混み、人混み。

新しいモノ、コト。


木曽に住んでいると忘れてしましいそうな感覚ですが、これはこれで大事な気がします。


山の生活、街の生活、どちらもバランス良く。




これも久々、山本屋本店の味噌煮込みうどん。



毎年恒例、無印福缶、今年はかぶりませんでした!



開業2年目、本年も椿井木工舎をよろしくお願いいたします。




2017年12月30日土曜日

木と戯れる年末



「丸太、出たよ」

伐採木で良い木があるといつも声をかけてくださる集落の方。

今回は自分の住む集落内の上部で傷害木として伐採された木がたくさん出たそう。

車で2分ほどの現場に行くと、ヤマザクラやホオやクリやアカマツが伐倒された状態で放置されていました。
ヤマザクラは元の直径50cmほどあり、赤身も張って、丸太を見る目が未熟な自分にも容易に良材と判断できます。

地主も集落の方で、お話すると、「持ってていいよー」とのこと。
ありがたいです。



しかし…


倒れたのは道路脇の急斜面の7〜8mほど下の方。







これは人力で上げるのは到底不可能そう。
しかし集材用のウインチも無く、ユニック借りるのもお金かかるし…


「人力でやってみよう」
前述の声をかけてくださる方は以前森林組合で山仕事をされていて、経験豊富、ワイヤーかけてチルホールであげるとのこと。

知り合いにも手伝ってもらい3人でやってみることにしました。






約2mに玉切りした丸太にワイヤーをかけ、チルホールを使って数センチずつ上げていくという途方も無い作業。

重たすぎてチルホールのレバーは一人では引けず、二人がかりでなんとか動きます。

一日中丸太と戯れ、ヘロヘロになりながらも、なんとか道路近くまであげました。



最後の最後は見るに見かねた近所の農家の方が、持っているユンボを出して引っ張りあげてくださいました。








最終的にヤマザクラ、クリ、ホオの丸太2本づつ。
さすがに軽トラには載せれず、次の日にユニック車を借りてきて製材所まで搬送しました。



















製材所で挽いてもらうと、やはりとてもきれいな良材でした。

特に製材直後の水分で濃くなったホオの赤身の緑の美しさに、一瞬見惚れてしまいました。







樹皮剥がしは製材後すぐに。
水分を含んでいる木は玄翁で叩くと皮が剥離してきて容易に剥がせます。

この作業を怠ると、暖かくなったたらほぼ確実に虫が入ります。




桟積み、なんとか年内に終わらせました。

木材の天然乾燥の工程は奥が深く、経験不足の自分はまだまだわからないことばかりで、ひとつひとつ試しながらです。

何10年後かに、最良のやり方が見つけれればと思います。




今回この一連の作業に5日間ほど費やしました。
費やした時間を単純に賃金に換算すると、割に合わない、材木屋さんから購入した方が良いのかもしれません。

しかし、木工は単純に効率のみで計算できない部分がたくさんあります。

今回のように山から丸太を出し、製材、乾燥という工程を自身で行うという経験を踏むことによって、木のことをより深く知ることができ、今後の将来の製品の品質向上、効率化に繋がるものだと思います。



またこの過程を経験して製品を製作することが、なんというか、
木工をやることの醍醐味のような気がします。



自身が苦労して、またたくさんの方々のお世話になり手に入れた材、将来必ず
良い製品を作りたいと思います。





2017年12月15日金曜日

コーヒーメジャーの製作

開業当初から試作を重ね続け、カタチもほぼ固まり、徐々に椿井木工舎の定番商品となりつつある、コーヒーメジャー。



先日出店したイベント「冬のトビラ」でも、たくさんの方々にお手にとっていただきました。


イベント等でお買い上げいただいたり、友人にプレゼントしたりで、気がつくと在庫かかなり少なくなっていたので製作しました。


作る前に悩むのは製作個数。
前回は10個程製作しましたが、これから定番商品として販売していくためにはある程度の数を一度に製作していけるようにしないといけません。しかし、製作工程はかなり手間のかかるもののため、自分の技量を見極めずあまり多くしすぎると、品質をおとすことにもなりかねません。


そんなこんなで悩み、今回はとりあえず20個ほど製作することにしました。




材料はいつものウォールナットとチェリー。
歩留まりよく墨付けして23個分木取りできました。



ルーターで穴掘り後、帯鋸で木取りします。



トリマーでざっくり丸く荒取りします。
この工程で2つ、割ってしまい材料を無駄にしてしまいました。



この後はひたすら「手」です。

曲率の強い部分は小刀、その他の部分はスピンドルサンダーを使い感覚的に、なおかつ同じカタチに成型していきます。ほぼ同じ形状に仕上げていく作業はかなり神経を消耗します。

最後はサンドペーパーで微調整、仕上げです。






木地(塗装直前の仕上がった状態)が完成しました。

この時点で、自然光の下でできる陰影をみて、形状がおかしくないか確認します。
アールが綺麗に通っているか、相貫線(立体の交わる線)、稜線の見え方等、確認しおかしなところがあれば補正します。

以前は自動車のデザインモデルを製作する仕事をしていたので、立体を構築していくのは慣れています。






オイルフィニッシュを施します。

#220のサンドペーパーで素地をサンディング後、1回目のオイル塗装。
乾燥後、さらに番手を上げた#400のペーパーでサンディング、2回目のオイル塗装を施して完成です。

椿井木工舎では現在、製品のほとんどに、ドイツのクライデツァイト社のオイル塗料を使用しています。



そんなこんなで今回は21個製作できました。
数をこなしていくほどに段取りが良くなり、手加工の技量は上がってくのを感じます。
そして、さらに製作数を増やすために他の機械も欲しくなってきますが、今は余裕がありません…



次回は30個が目標です。

2017年12月11日月曜日

豆炭デビュー

今日は一応、休日でした。


以前からやろうやろうと思っていながらなかなかできずにいたことを今日はやります。


古い豆炭こたつをいただいたので、今までつかってた電気こたつにの既存のユニットを取り外し、豆炭こたつに取り替えます。



既存の電気のこたつを取り外し、


 豆炭こたつ用のマウントととなる枠を取り付けます。


豆炭こたつを取り付けて、工房の薪ストーブで着火した豆炭をセット。


暖まるまで少し時間がかかりましたが、一度暖まるとぽかぽかと柔らかい暖かさがずっと続きます。ずっと入っているとちょっと熱いくらいです。
そしてこの暖かさがかなり長く持続します。お昼過ぎに入れてもう深夜0時ですがまだまだ全然暖かいです。





その後は、これもやらなきゃと思いながらなかなかできずにいた、くるみの実の取り出し。

秋に裏山で大量にくるみを拾って、外皮を剥いで乾燥させていました。


フライパンで乾煎りすると、硬い殻がパカッと開きます。
そこから包丁を入れて半分に割って、千枚通し等で実をほじくり出します。


何個かは数えてないけど、200個くらいはやったと思います。
午後はずっと、ぬくぬくの豆炭こたつでこの作業をやってました。


お菓子やくるみだれを作ろうか、しかし時間が・・・


自営業のスローライフは忙しいです。



そんな休日でした。



webサイトオープン

https://zweiwoodwork.com 椿井木工舎のwebサイトがオープンしました。 今後はブログもwebサイトへ移行します。