徳島市にある自家焙煎珈琲豆の専門店、"アアルトコーヒー"(aalto coffee and the rooster)。
その姉妹店である、"14g"(ワンフォージー)。
今回様々なご縁が繋がり、14gオリジナルコーヒーメジャースプーン、「アアルトスプーン」が生まれました。
きっかけは、「コーヒーの絵本」(mille books刊)
アアルトコーヒーの焙煎人、庄野雄治さんの著書。
コーヒーの知識や自宅でのコーヒーのいれ方が、イラストレーターの平澤まりこさんのほのぼのとした絵とともに、わかりやすく紹介されいます。
そしてこの本の中では、ペーパードリップでいれるコーヒー一杯180mlあたりの豆の量の目安が「14g」として解説されています。
私もこの絵本、以前から愛読させていただいていたのですが、こちらもご縁があり、この本を発刊されたブックレーベルのmille books様から、「14gがぴったり量れるコーヒーメジャーを作ったら?」とのアイディアをいただいたことからです。
そこから、14gコーヒーメジャーの開発が始まりました。
早速、試作品を製作してアアルトコーヒー様へ送りました。
その後は、姉妹店のカフェ"14g"を担当されている庄野様の奥様とのやりとりを中心に、柄の長くしたり、アアルトブレンドでぴったり14g量れるように容量を調整したりの、14gオリジナル"アアルトスプーン"としての仕様を決めていきました。
製図をして、
試作1個目
懸念していたことですが、やはり柄の部分の比重が大きくなり、自立しません。
これでは置いたときの美しさが損なわれてしまいます。
使い易さととともに見た目も重要。
いろいろ考えた末、柄の両サイドを0.7mm程度づつ細くしました。
折れるリスクも増えますが、そこは使い手の方々に委ねるしかありません。
そして安定度を増すため、すくう部分の厚みを28mmへ変更。
通常10g版は25mmですので、かなり厚い材から木取りしなければならず、さらに柄が長いので、歩留まりも悪くなりますが、この意匠を成立させるにはすべて必要なことです。
ルーターでひたすら穴掘り
木地完成。
ブラックチェリーとブラックウォールナット。
オイルフィニッシュ
14gオリジナルコーヒーメジャースプーン「アアルトスプーン」が完成しました。
アアルトブレンドで、ぴったり「14g」
様々なご縁に感謝です。
「アアルトスプーン」、14g様の店舗でお買い上げいただけますが、現在初回納品分は完売してしまいました。
お手に取っていただいた皆様、ありがとうございます。
引き続き製作、納品をさせていただく予定ですので、よろしくお願い致します。
また通常の10gバージョンの商品名を「Wagtail」(ワグテイル)と名付けました。
鳥の「セキレイ」の意味です。
検索してみてください。何となく、似てませんか?
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