先日出店したイベント「冬のトビラ」でも、たくさんの方々にお手にとっていただきました。
イベント等でお買い上げいただいたり、友人にプレゼントしたりで、気がつくと在庫かかなり少なくなっていたので製作しました。
作る前に悩むのは製作個数。
前回は10個程製作しましたが、これから定番商品として販売していくためにはある程度の数を一度に製作していけるようにしないといけません。しかし、製作工程はかなり手間のかかるもののため、自分の技量を見極めずあまり多くしすぎると、品質をおとすことにもなりかねません。
そんなこんなで悩み、今回はとりあえず20個ほど製作することにしました。
材料はいつものウォールナットとチェリー。
歩留まりよく墨付けして23個分木取りできました。
ルーターで穴掘り後、帯鋸で木取りします。
トリマーでざっくり丸く荒取りします。
この工程で2つ、割ってしまい材料を無駄にしてしまいました。
この後はひたすら「手」です。
曲率の強い部分は小刀、その他の部分はスピンドルサンダーを使い感覚的に、なおかつ同じカタチに成型していきます。ほぼ同じ形状に仕上げていく作業はかなり神経を消耗します。
最後はサンドペーパーで微調整、仕上げです。
木地(塗装直前の仕上がった状態)が完成しました。
この時点で、自然光の下でできる陰影をみて、形状がおかしくないか確認します。
アールが綺麗に通っているか、相貫線(立体の交わる線)、稜線の見え方等、確認しおかしなところがあれば補正します。
以前は自動車のデザインモデルを製作する仕事をしていたので、立体を構築していくのは慣れています。
オイルフィニッシュを施します。
#220のサンドペーパーで素地をサンディング後、1回目のオイル塗装。
乾燥後、さらに番手を上げた#400のペーパーでサンディング、2回目のオイル塗装を施して完成です。
椿井木工舎では現在、製品のほとんどに、ドイツのクライデツァイト社のオイル塗料を使用しています。
そんなこんなで今回は21個製作できました。
数をこなしていくほどに段取りが良くなり、手加工の技量は上がってくのを感じます。
そして、さらに製作数を増やすために他の機械も欲しくなってきますが、今は余裕がありません…
次回は30個が目標です。
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